農業ファラシー

農業における誤謬(ファラシー)を中心に。

アベノミクスを無理矢理にでも評価したいひと。

2015年までは為替は120円以上あった。野田内閣解散宣言から急激に円安になって120円を突破。40円以上も円安!#アベノミクス pic.twitter.com/UpdcflaaT0— OokuboTact(中二病) (@OokuboTact) 2018年3月23日 などと言う者。 野田内閣解散宣言は2…

危険な有機農法

下水汚泥を肥料化したものは、肥料成分、特にリン酸の含有量にすぐれる。ところが、メッキ工場をはじめとする排水に重金属が含まれ、そこから取れた下水汚泥由来の肥料は、連用すると重金属の蓄積をもたらしうる。 また、クロピラリドもそうだが、牛ふん堆肥…

コウモリによる害虫防除

蚊を絶滅させようとする動きがある。 しかし、蚊が絶滅すると、それを捕食するコウモリにも絶滅の危機が訪れることになる。 コウモリが絶滅してもいいのでは?というむきもあるかもしれないが…… 病原菌を媒介する生物の中で、人家に生息する可能性がある生き…

インフレと農地拡大

安倍政権と小泉進次郎は「攻めの農業」と銘打ち、農地の大規模化のよる効率化を唱える。 他方で政府はインフレ政策をとっている。当然インフレにすれば不動産投資は拡大する。結果、農地は投資対象として売買される。なかでもその問題は、モザイク状に切り売…

「湿潤気候下の土壌における土色の要素」加藤、1996

クロピラリドによる作物への被害(牛ふん堆肥施用)

飼料を経由した、牛ふん堆肥施用による作物の生育阻害の注意喚起が、2016年来、農水省よりなされています。 クロピラリドは、オーキシン作用を攪乱することで除草効果を得る除草剤です。日本未認可ですが、輸入飼料を介し牛ふん堆肥に残留することで、作物へ…

農業はなぜ間違って語られるか?

夏目漱石は長塚節の代表作『土』に序文を載せた。 「土」の中に出て來る人物は、最も貧しい百姓である。教育もなければ品格もなければ、たゞ土の上に生み付けられて、土と共に生長した蛆同樣に憐れな百姓の生活である。(……)彼等の下卑で、淺薄で、迷信が強…

物納小作制

物納小作制が維新で廃止されたということは、農民が武士に上納するという身分制と同時に、農本主義と農民の生活を向上(し、武家身分も維持)するというモチベーションも廃止されたということだ。 そのインパクトは、貨幣経済の導入よりも、クレジットを金融…

殺すために殺すという蛮行

羆撃ち (小学館文庫) 作者: 久保俊治 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2012/02/03 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (8件) を見る アメリカで著書は、生き物の命を奪うことに快感を得る者のためのスポーツハンティングに参加した。 クー…

はじめに答えありきの農業論は、暴力だ。

フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書) 作者: 速水健朗 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2013/12/13 メディア: 新書 この商品を含むブログ (36件) を見る 出版時点ですでに死語だったスローフードを取り上げている。 スローフード…

儲かる農業

儲かる農業―「ど素人集団」の農業革命 (竹書房新書) 作者: 嶋崎秀樹 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2012/10/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 手元にあるのは、2009年の単行本版であるので異同があるかもしれない。 「儲かる農業」は健康…

本当に減反政策を廃止したか?

安倍政権は減反政策を廃止するという典型的なウソ。古くさいネオリベ記事。 政府は食べるコメの代替として、家畜用の飼料米を補助金で増産する政策を進め、減反政策後のコメ余剰を防ぐ方針だ。しかし、この政策にも疑問はある。 バカ記者。 間違い:「減反後…

野菜は高値か?

どいつもこいつも野菜高い高い言う。 ゴツい機械買って近代化しろとか、IoTだAIだ、六次産業化だ、法人化だ、バカでも言えることばかり言って代案言えますヅラだけしておいて実際は経産省が言ってることのたんなるコピペ。日経新聞はどうしても頭悪いままだ…

次世代施設園芸で儲かるか?

次世代施設園芸導入加速化支援事業 平成25年度補正予算だけで、30億円(1/2以内)。件数は9件。 北海道苫小牧市:苫東ファーム㈱、㈱もりもと、(一社)北海道洋菓子協会、㈱苫東、丹治林業㈱、JA とまこまい広域、(一社)北海道食産業総合振興機構、北海…

農地を大規模化すれば農業は儲かるか?

農地を大規模化すれば農業は儲かる、は本当か。 安倍政権は農地の大規模化を成長路線のひとつに位置づけた。 www.kantei.go.jp メディアも政府に追随する。 toyokeizai.net www.nikkei.com www.sankeibiz.jp 読売新聞は、社説をサイトから削除しているので、…

発病要因の概念図

作物に発病が認められるまでには、多くのハードルがある。 耐病性のない品種、病原菌・害虫の繁殖、土壌・風通しなどの環境悪化は発病の基礎的な要因となる。 防除は経済性とのバランスによって、その程度が決定される。