農業ファラシー

農業における誤謬(ファラシー)を中心に。

アベノミクスを無理矢理にでも評価したいひと。

 

 などと言う者。

 野田内閣解散宣言は2012年11月15日。しかし、その前から円安にふれている。
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にもかかわらず、このようなことを垂れ流すのは、リーマンショック、震災、南欧の財政不安などがあったことにたいする、もはや歴史修正主義でしかない。
また、オバマ再選もあったし、日本の民主党政権を含め、各国がインフレ政策を採用し、財政健全化と成長にむけ協調することで合意していた。 

2012年の為替への国際情勢の影響

FOMCによる2012年末の為替への影響。

 

 

 失業率・有効求人倍率民主党時(H21-24)に好転。


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(統計局)


 高齢者の就業者数が増加。就業者H21年に悪化(麻生政権時だが単にリーマンショックの影響)。


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(統計局)


 円安で好景気、なら製造業が雇用を増やしてない説明は×。


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(統計局)


安倍政権が脱緊縮だというのもいる。

公共投資は多くない。


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(建設ポータル) 

 

一方、安倍政権が緊縮だという論。

ニセ科学を批判しているが、ニセ経済学や、SF小説を愛好するがゆえニセ文学を肯定している不思議なひと。

 

 いわゆるシムズ理論によって、金融緩和=インフレと財政規律を両立しようというのがアベノミクスの一なのだが。

 

 

 民主党政権でも安倍政権でも海外の影響力のほうが大きいことに注意したい。無理にでもグラフを十年単位に引き延ばして「安倍政権が成功した」という短絡・嘘は危険。

 緊縮財政思想が蔓延したのは財務省の洗脳教育だ!みたいな陰謀論(上掲の菊池誠のような)ではなく、冷静かつ丁寧な財政と金融政策の設計が求められる。