農業ファラシー

農業における誤謬(ファラシー)を中心に。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

農業はなぜ間違って語られるか?

夏目漱石は長塚節の代表作『土』に序文を載せた。 「土」の中に出て來る人物は、最も貧しい百姓である。教育もなければ品格もなければ、たゞ土の上に生み付けられて、土と共に生長した蛆同樣に憐れな百姓の生活である。(……)彼等の下卑で、淺薄で、迷信が強…

物納小作制

物納小作制が維新で廃止されたということは、農民が武士に上納するという身分制と同時に、農本主義と農民の生活を向上(し、武家身分も維持)するというモチベーションも廃止されたということだ。 そのインパクトは、貨幣経済の導入よりも、クレジットを金融…

殺すために殺すという蛮行

羆撃ち (小学館文庫) 作者: 久保俊治 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2012/02/03 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (8件) を見る アメリカで著書は、生き物の命を奪うことに快感を得る者のためのスポーツハンティングに参加した。 クー…

はじめに答えありきの農業論は、暴力だ。

フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書) 作者: 速水健朗 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2013/12/13 メディア: 新書 この商品を含むブログ (36件) を見る 出版時点ですでに死語だったスローフードを取り上げている。 スローフード…

儲かる農業

儲かる農業―「ど素人集団」の農業革命 (竹書房新書) 作者: 嶋崎秀樹 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2012/10/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 手元にあるのは、2009年の単行本版であるので異同があるかもしれない。 「儲かる農業」は健康…

本当に減反政策を廃止したか?

安倍政権は減反政策を廃止するという典型的なウソ。古くさいネオリベ記事。 政府は食べるコメの代替として、家畜用の飼料米を補助金で増産する政策を進め、減反政策後のコメ余剰を防ぐ方針だ。しかし、この政策にも疑問はある。 バカ記者。 間違い:「減反後…

野菜は高値か?

どいつもこいつも野菜高い高い言う。 ゴツい機械買って近代化しろとか、IoTだAIだ、六次産業化だ、法人化だ、バカでも言えることばかり言って代案言えますヅラだけしておいて実際は経産省が言ってることのたんなるコピペ。日経新聞はどうしても頭悪いままだ…